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道具3(ちょきちょきチョッキン)

基本中の基本な道具を忘れていました。
ハサミです。
生地を裁断する為の手道具、これが無きゃ始まりません。

ハサミ

上の二丁(ハサミは一丁二丁と数えます)が「裁ちバサミ(ラシャバサミ)」
生地の裁断を行うハサミです。
良く見る典型的な形でしょう。別名は「洋ばさみ」
「洋」と呼ばれるからには「和」があるのか。
下の二丁が「和ばさみ(にぎりばさみ)」です。
もっぱら、ミシンの手元で糸を切るために使っています。
明治の文明開化で、西洋の道具や技術が日本に入るまで、ハサミと言えば「和ばさみ」しかなかったそうです。
つまり、和裁の仕事場では反物を裁断するのも、この「和ばさみ」の巨大ヴァージョンでやっていたそうです。
ここで理科の勉強を思い出して下さい。
「てこの原理」ってありましたね。「てこ」には、力点・支点・作用点があり、支点からの距離によって作用点に加わる力が変わるという奴です。
「洋ばさみ」はヘソのような支点の両側に力点であるグリップ、作用点の刃があるので、握る力より大きな力で生地を切って行きます。
しかし、「和ばさみ」は、作用点の刃の次に力を入れる力点、そして端に支点があります。
ピンセットと同じ構造で、握る力より刃に加わる力は小さくなる代わりに繊細な作業をする事が出来ます。
しかし、これでは「和裁」で生地を切るのは結構大変な作業だったのではないでしょうか?

今では「自動裁断機」なる機械もありますが、やはり基本は手道具での手仕事だと信じております。
小規模なテント屋の場合、このような手道具での作業がほとんどなのです。
でも、小よく大を制す。
大きいものだって作れますよ。

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