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修理すればいつまでも使える

こんな依頼がありました。
痛んでしまった「跳び箱」の修理。
幼稚園サイズなので小さくかわいらしい跳び箱です。
上に載せているのが1mの物差しなので大きさが分かると思います。

跳び箱1

生地が破れてしまっているのと、中の「あんこ」がへたってしまっているので、あんこを追加しなくてはいけません。
といっても「小豆のあんこ」じゃありません、ウレタン等を詰めます。
そして、新しい生地で包んで出来上がりです。
「あんこ」だの「包む」だの、まるでお饅頭です(笑)

跳び箱2

何故、テント屋に跳び箱の修理が持ち込まれたのか。
跳び箱の頭を包んでいる生地は、帆布の「生機(きばた)」が使われています。
「生機(きばた)」とは、糸を織っただけの生地の事で、防水等の加工をしていないのです。
昔は「木綿」の生地でしたが、現在は「綿生機」は少ないのでポリエステル帆布の生機を使いました。
切り売りでの仕入れが困難な材料ですが、当社では、他で大量に使う事があり在庫の生地があったのです。
ところで、この「跳び箱」胴体は木製。
現在では、プラスチック製のモノが主流との事。
しかし、木の温もりが子供達に良いと言う事で、修理を繰り返して使っているそうです。
裏に張られている「備品表」を見たら、昭和54年に購入した品物とありました。
27年前の品、その頃にこの跳び箱で遊んでいた「子供達」は親となり、もしかしたらその子供が同じ跳び箱を使っているかもしれません。
一つのモノを手当てしながら永く使い続ける。
一番簡単で効果のある「環境保全」「地球温暖化防止」かもしれません。

生地を使った品物の「修理」
鳴海テントで出来る品も多いと思います。
「こんなモノの修理はできますか?」とお問い合わせ下さい。
手持ちの材料と道具で可能な品は、喜んで修理致します。

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