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別の畑の作物を頂戴しました

ステンレスの金物です。
当社では、この金物をある事に使っています。
しかし、テント屋業界の品物ではなりません。
名前を「チェーンフック」と言い、チェーン(鎖)を繋ぐために使われる金具です。

チェーンフック

当社では、懸垂幕とワイヤを繋ぐ為に使います。
普通は「カラビナ」と呼ばれる金具をよく使います。
ただ、「カラビナ」も元々は登山用品で、岩山を登る時「ハーケン(岩に打ち込む杭の様なもの)」から下ろした「ザイル(ロープ)」と、登山者の身体を繋ぐ金具です。
私が以前やっていた「パラグライダー」でも、翼と身体を繋ぐために「カラビナ」を使っていました。

話がそれましたね。戻しましょう。
この、チェーンフックを懸垂幕に使う場合、写真では右側の小さい方の穴に、左右の「ガイドワイヤ」を入れます。
そして、左側の留め金が付いている方を懸垂幕の「ハトメ」に入れて繋ぐのです。
ひとつの楕円形である「カラビナ」と違い、幕の入る部分とガイドワイヤの入る部分が分離しているので、動きがスムーズで幕が痛みにくいのです。
また、ワイヤに後から出し入れが出来るので、追加したり痛んだ金具を交換するのも簡単です。
写真の下がワイヤを入れる部分を開いた形、上はねじ込み式の留め金を締めた形です。
ねじ込みの留め金なので、口が開いてワイヤから金具が外れる事はありません。

「テント屋」業界は決して大きくありません。
専用金具を開発してもなかなか採算が合わない様です。
なので、他の業界で開発されている品物を上手にテント用に使う事が大切だと考えています。
それが、丈夫で体裁の良い部品を安価に調達する手段であるとも考えています。
「テント」に使う部品には、色々と面白い他業種出身のモノがあります。
機会をみながらそんなモノ達もご紹介していきます。

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