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テント倉庫の緊急補修

先月28日の夜、さいたま市では「ヒョウ」が降りました。
瞬く間に暗くなった空から、大きいものでビー玉、小さいのはパチンコ玉のヒョウが、強風に吹かれて水平に飛んでいました。
家の窓ガラスに、まるで石礫(いしつぶて)を投げられている様な、凄い音がしました。
埼玉県北部の熊谷市ではピンポン球級のヒョウが降ったそうで、車のボディーもへこんだとのこと。
それに比べればまだ良かったのですが、久しぶりのヒョウにびっくりしました。

その翌日、現場での取付作業中、携帯電話に「昨日のヒョウでテント倉庫の屋根に穴があいてしまった。すぐ補修して欲しい」とのコール。
現場を確認に行くと。

この状態でした。
このテント倉庫は設置から15年を経過。
破損した部分は、倉庫内の「明かり取り」の為に「透光性生地」を使った部分でした。
「透光性生地」は、樹脂が透明なので、樹脂自身も中の基布も紫外線の影響を受けやすく、劣化が早いという短所を持っています。
経年劣化で樹脂や基布の強度が極端に落ちていたところに、ヒョウで穴があき、そこに出入り口から突風が吹き込んだので、風の力が穴のあいた屋根へ向かって一気に破損させた様です。
根本的な解決は、全体の張替ですが、会社の稟議も通さねばならないし、加工を急いでも相当の日数が掛かります。
そこで、帆布の原反を使って破損部分の補修を行いました。

これが完成の姿です。
まだまだ丈夫な部分と同じシルバーの帆布を使い、テント・シート生地用の接着剤とシール材を使って、破損している部分を覆います。
生地巾だけでは重なりが出来ないので、あらかじめ巾継をして、1.3m巾にしておきました(生地巾は約1m)
それを棟木から軒まで接着です。「屋根の上のバイオリン弾き」ならぬ「屋根の上のシート貼り」です。
補修用生地の1枚の長さは5m、6か所有るので合計30m分の接着でした。
丸1日要しましたが、施工の翌日にも「夕立ち」がありました。
緊急の補修ですが、雨漏りは無かった様です。

この現場は、全体の張替の見積依頼をいただきました。
過去に施工した物件については、可能な限りケアを行います。
「テント倉庫」「シートハウス」のご用命も鳴海テントまでどうぞ。

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