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2006年09月29日

夜のお仕事

看板の設置を夜間工事で行ってきました。
駅の近くなので、昼間は人通りが激しく工事が困難です。
夜間に道路使用許可を取って工事しました。

手もとの照明だけが頼りの作業です。
昼間より能率は下がりますが、緊張でかえって丁寧な仕事になるかもしれません。
ゆったりと時間はたっぷりありますから。
今回の現場で活躍したのがこれ

発電機です。
小さなガソリンエンジンで発電機を回しています。
夜間なのでお客さまの店舗はシャッターが閉まってます。
外壁に使えるコンセントが無いので、電気エネルギー持参の工事でした。
今回借りた「高所作業車」は、ちょうど発電機を置くスペースがありました。
写真の発電機の影に電源ケーブルのリードがあり、発電機につなぐと、ブームの中を通って作業函(バケット)の中にあるコンセントに給電します。
邪魔なケーブルが無いので、快適な仕事ができます。

この現場の「完成形」は、後日、昼間撮った写真を添えてお披露目します。

2006年09月25日

表裏一体じゃない

先週の施工でした。
店舗の固定テントの張替でした。
生地が劣化していて、一部は大きく破損していました。
同じ生地での張替でした。

天気の良い日だったので、張り替えたばかりの生地が太陽の強い光で輝いているようです。
紺地に白文字で、和風の定番配色です。
一見普通の様ですが、この生地はちょっと面白いのです。

同じテントの裏側です。
表は「紺色」でした。この写真でも下端部分は生地を巻き込んでいるので表の面が見えています。
「紺色」でしょう。
でも、上の方を見ると「水色」です。
表と裏で色が異なっているのです。
と言っても「リバーシブル生地」ではありません、表には保護層や紫外線カット層、防汚層などがありますので、表は表として使わなくてはいけません。
では何故?
この色の組み合わせの利点があります。
「紺色」は、濃い色なのでどうしても内部が暗く感じます。
照明をしても、濃い色なので「反射」の効果は望めません。
しかし、「水色」なら、昼間は回り込んでくる太陽の光で明るく感じます。
照明をつける夜も、照明の光に照らされた「水色」の面は明るくなるので、店頭などテントの下も明るく見えます。
「表裏一体じゃない」事がプラスになる例です。
決して「表裏のある奴」と、ののしる事はやめてくださいませ。

テント生地にも色々な「個性」があります。
あなたのお店やお宅、お部屋に一番似合う生地はどれでしょう?
はい、鳴海テントにご相談下さい。お似合いの生地をお探しいたしましょう。

参考資料
使用生地 テイジン パスティ 8328FP

2006年09月23日

即興書にて「絆」(KIZUNA)

今日は秋分の日、久しぶりに仕事を離れた「独り言」ネタで。

今月はじめに、看板関係のサイトのオフ会で書いた「書?』です。
大阪からお越しのメンバーが、ダイナミックな「筆のパフォーマンス」で有名で、自分が幹事団の一員だった今回のオフ会でも書いていただきました。
その「ついで」に、私も畳一枚の大きさのパネルに書かせていただきました。
私へのお題は「絆」

実は私、7歳より「書道」を学びました。
といっても行儀の悪い私を見かねた両親が、少しでも大人しくなるようにと始めさせた「習字のお稽古」でした。
18歳まで先生の元で習ったのですが、性に合っていたのか楽しく、面白く書いていました。
最近は、年賀状を筆で書いたり、請求書などの宛名書きを「筆のような筆ペン」で手書きするくらいでした。
しかし、前出の大阪のメンバーの「筆技」を、名古屋でのオフ会で目にしてから、「書」への衝動が生まれました。
以前エントリーした「矢立て」を買い求めたのもその衝動からでした。
そして、今度は自分も即興で大書きする事に。
今までは、せいぜい「条幅紙」に書いたのが最大サイズ。今回の畳一枚は初体験、しかも1文字なのです。
手持ちの筆では太さが足らないくらいでしたが、周囲の注目の中で緊張しつつも筆を素早く運べました。
本当は、オフ会参加者全員に「寄せ書き」してもらう手はずだったのですが、宴席の時間切れで中途半端な状態になってしまってます、残念。
でも、司会として宴を仕切っていたのは自分(=私)なので文句は言えません。

酒席の余興で、ちゃんとした「字体」や筆運びではないのですが、すかっとした気分になりました。
再び先生の元で、ちゃんと学び直してみたいとも思う今日この頃です。

既製の「フォント」では飽き足らないと、常々感じていらっしゃる皆様。
筆で創る世界でたった一つの「書体」、いかがですか?
イメージを頂いて、そんな書体のサインをお創りする事もできます。
ちょっと鳴海テントに相談してみませんか?

2006年09月20日

しあわせの黄色いシート2

先日納品した品です。
以前のエントリー「しあわせの黄色い、シート?」を御覧いただいてご注文頂いた品です。

軽トラックにお使いとのことです。
メールでお問い合わせいただき、車の写真を送っていただいたり、荷台のフックの位置を測っていただきました。
お近くのお客さまでしたらお寄りいただくか、当方がお伺いして採寸するのですが、遠方からのご注文でしたのでお手数をおかけいたしました。
愛知県からのご注文でした。
完成品は「宅配便」にてお送りいたしました。
配送できるものであれば、全国どこからのご注文でもお受けいたします。
施工が必要な物件に関しては、弊社のネットワークの中で対応できる場合は喜んで承ります。
なにかあったら是非一度、鳴海テントにご相談下さい。
不在のときも多々ありますので、最初のお声がけはメールにていただけると幸いです。

画面の右上に「お天気予報」を設置しました。
御覧いただいている皆様のお近くの天気予報を表示しております。

また、台風が日本列島を狙っているようです。
13号台風で被害に遭われた方々にはお見舞い申し上げます。
14号台風にも十分注意いたしましょう。

2006年09月19日

球へのマーキングとALCへの取付

先日の施工です。1/4球型テントの張り替えでした。
でも、最初の写真は弊社の縫製場。
張替なら現場作業なんじゃないかって思うでしょ。

何故かというと、この「イラスト」なんです。
球体のテントなので、生地は立体的に縫製されてます。
なので、生地だけでは「球面」にならないのでイラストを切り抜いたマーキングフィルムが貼れないのです。
分かります?平らな面なら床や作業台に広げて作業できるけど、球面に貼るには球面になっていないと駄目なんです。
なので、一度フレームを取り外して作業場内で生地を張って球面を作ってからフィルムを貼ります。

さて、現場です。
このフレームはALCと呼ばれる外壁材でできた壁に取り付けられていました。
ALC用の釘で打たれていたので、一時撤去時にバールで釘を抜いてしまいました。
再取付では同じ場所で固定しなくてはいけないので、今度は「釘」は使えません。
そこで、ALC用のアンカーを使いました。
釘の穴を大きくあけ直して、白い樹脂製のアンカーを入れます。
このアンカーはねじ込んでいくタイプです。ねじ山があってALCに食い込みながらねじ込まれます。

すっかりねじ込んだ状態です。
壁の面と同じところまで入っています。
このアンカーの穴が、ボルトのナット役を果たします。
今回は直径6ミリのボルトを入れます。すると、このアンカーは先ほど細い穴になっているので、入れたボルトで押し広げられてしっかりと固定されるのです。

縫製場で生地を張り込んだまま、生地ごとフレームを持ち上げて固定しました。
一気に再取付完了です。
コーヒーカップのイラストが回り込んでいる球面に貼られているのがよく分かると思います。

完成後の姿です。
明るいオレンジ色が強いポイントとなってお店を引き立てています。
特に今回使った生地は高度の防汚処理がされているハイグレード生地なので、このオレンジ色が長い間まばゆく輝いていることでしょう。

この現場は、「ペイントサインマツモト」様の現場でした。ありがとうございました。

参考資料
使用生地 泉(東レ) クールテントクリーンロイヤル T-6003F
文字フィルム IKC Eカルテント

2006年09月18日

ほどほどで修理しましょう

すっかり弊社の定番になりつつある「跳び箱の再生」です。
まずは完成品。
真っ白な帆布に包まれ、きれいに鋲も打たれて気持ちの良い姿です。
保育園用なので小さく、乗用車の後部座席に載せて納品です。

このように綺麗な姿を取り戻す前は、こんな姿でした。

jumpbox2.jpg

すごく痛々しい。
鞍の面が全て「ガムテープ」。
多分、鞍の生地が破れてしまったので補修をしたのでしょう。
でも、このガムテープ補修が中に入っている「綿」を痛めてしまっているのです。
確かに布がほころび始めると、子どもが指を突っ込んで怪我をしてしまうかもしれません。
保育士の方々の心配も分かります。
そんな時は鳴海テントにご連絡
写真のように綺麗な姿に戻して差し上げます。
しっかりした「帆布」で、しっかりした加工で、このあと永くお使い頂ける「跳び箱」に再生いたします。

2006年09月13日

本当の故障箇所は?

10年ほど前に電動式の可動オーニングを取り付けたお客さまから
「スイッチが壊れたので手配して欲しい」と連絡が入りました。
スイッチは単純な構造なので滅多に壊れません。
モーターが動かないのは他に原因があると思い、点検に行きました。
すると、思った通り。
モーターは時々動きますが、途中で止まってしまう。
動いているときはしっかりしたギア音なので、モーター自体に不具合はなさそう。
さては、あそこかな?

やはりそうでした。
上の写真は巻き取りパイプを回すモーターのヘッドです。
中央に真っ白な部分がありますが、「クラウン」と呼ばれ回転数を感知する部分です。
問題は、その左側にある輪、少し黄ばんでいる部品。
「クラウンリング」と呼ばれているみたいですが、「クラウン」と「パイプ」を繋ぐ部品です。
これが腐食して破損していました。
そのため、回転数を感知できず、とんでもない所で止まったり、止まるべきところで止まらないという症状になります。
最悪はモーターを焼き切ってしまう事にも繋がります。

そこで「クラウンリング」だけ発注。
現在の仕様では黒い樹脂になっていました。
おそらく耐候性を高めたのだと思います。

この黒い新品リングを装着した写真です。
黒いリングには「フランジ」が有るのが見えますでしょうか?
この「フランジ」でパイプ端に引っかかって固定されるのです。
古いリングはこの「フランジ」が削れてしまってなくなっていました。
紫外線で樹脂が劣化したためだと思います。

モーターの全景です。
巻き取りパイプの中に装填されるので、普段はヘッド部分しか出ていないのでブルーの部分は見えません。
このブルーの部分に、モーター本体のコイルや回転子、減速ギアなどがコンパクトに入っています。

モーターユニットは10万円もする高価な部品です。
それに比べて「クラウンリング」は、送料を含めても桁が二つ違います。
安いんです。(高い方に二つじゃン千万円ですから)
モーター本体の焼き付きなどは、モーター全体の交換をしなくてはなりませんが、単に動かないとか動きが変だという場合、周辺の部品の不具合も考えられます。
現在電動式の可動オーニングをお使いの皆様は、モーターに変化が見えたときは早めにお近くの「テント屋」にご連絡下さい。
早いうちなら「安く」復帰させる事が可能かもしれません。
そして、動かない原因で一番多いのが
「コンセントからプラグが抜けてた」
です。
露出形スイッチの場合、スイッチボックスから出ている電源線を追っていって見て下さい。
ちゃんと壁のコンセントにささっていますか?
これは無料で直る秘けつです(笑)

2006年09月10日

窓は大きな看板スペース

一昨日の施工です。
窓ガラスにマーキングを施して、大きな看板にします。
大型インクジェットプリントで、地色と文字を一緒に出力した一枚物を貼り込む方法も有りますが
今回は、マーキングフィルムを重ねて貼っていく、「伝統的」な方法を採用です。
理由は、後ほど。

まず、地色のフィルムを貼ります。
この部分は濃いめのブルーが地色になります。

地色フィルムを貼り終えたところ。
手前は白地になる部分です。

地色フィルムの上に、ロゴタイプや文字を重ねて貼っていきます。
あらかじめ文字などの形に切り抜いたマーキングフィルムに、
アプリケーションフィルムと呼ぶ「転写フィルム」をかけた上で、貼ります。
アプリケーションフィルムだけ剥がすと、文字などが現れます。

この方法にした理由ですが、第一は発色の良さです。
インクジェットプリントも、年々発色が良くなってきていますが、あくまでも「ドット」の集合でできています。
今回の様に背景に「色ベタ」がある場合、もともとその色でできているマーキングフィルムと比べると発色性の違いが出ます。
また、色の耐光(耐候)性も理由です。
これも、インクジェットプリントの性能が日増しに高くなっています。
しかし、フィルムの樹脂に「顔料」が練り込まれて発色しいるマーキングフィルム自体の色と比べると
まだ色の耐光(耐候)性が低いのがインクジェットプリントです。

しかし、グラデーションの有るデザインや、写真がある場合はインクジェットプリントでの表現がベストです。
「適材適所」それぞれの長所を生かした方法を選択することが、より良い製品をご提供する基本と鳴海テントは考えます。

この現場には、後日に壁面の大型看板を設置予定です。
全ての完了後に全体の画像をご披露したいと思います。

参考資料
使用フィルム 東洋インキ製造 ダイナカル

2006年09月06日

満天の星は消えちゃったけど

個人宅での作業でした。
瀟洒なお宅の庭にあるガレージの屋根を張り替えました。
完成後の姿です。
鉄骨フレームのさびを落として再塗装。ここでも超速乾塗料が大活躍。
淡い藤色の生地ですが、光を通してみると結構濃い色に見えます。

作業前は、こんな姿でした。

6月末の「ヒョウ」で穴が無数に空いてしまっていました。
日当たりのとても良いお庭なので、燦々と降り注ぐ「紫外線」で、繊維の奥まで劣化が進んでいました。
夕方から夜にかけて降ったヒョウでした。
このお宅の方が、朝起きて庭に出てびっくり。
ガレージの天井が・・・・。
まるでプラネタリウムの様だ〜、と変に感心されたそうです。

今回の張替工事で、せっかくの星空が消えてしまったんですが、雨や日を除ける「テント」は
「満天の星空」ではダメなんです。
これからは夜が長く美しくなる秋です。
「満天の星」は、遥か彼方の本物の星に楽しませてもらいましょう。

参考資料
使用生地 クラレ 彩FC 7006F

2006年09月05日

下地が大切

以前にエントリーした、下見に行った現場の施工です。
東京都町田市鶴川です。
この現場は、前にはコンビニエンスストアだったそうです。
間口12mの長い電動式可動オーニングを取り付けます。
正面のパラペット(軒上の垂直な外壁、屋根の構造を隠すために主に店舗で使われる)は
水平に入っている木造下地に窯業系サイディングの縦張りです。
内部は電動シャッターのボックスなので、主要な構造材が有りません。
そのままでは取り付け強度が確保できません。

そこで、梯子状の下地金物をあらかじめ取り付けます。
水平に流れる外壁の下地材3本に、数多くの木ねじを打ち込んで強度を出します。
画面右側の様にL鋼で組んだ「梯子」をしっかりと固定します。
画面左側は低くなってますが、ここには看板が入るので、仕方なく切り欠いています。
その部分で分かるように、「梯子」の取り付け後は、白い板で覆います。
鉄骨むき出しでは体裁が良くないので、お化粧です。
この、新たな白い壁の下端に、可動オーニングが取り付けられるのです。

この下地工事をした日は、写真のように青空が広がる良い天気でした。
この翌日に、電動式可動オーニングを取り付けたのですが、その日は大雨。
しかし、日程を延ばせなかったので、雨の中での作業でした。
雨仕舞のコーキング作業も有ったのですが、日が暮れる少し前に雨があがったので
ヒートガンを使い、壁面と機材を乾かしてコーキングを完了しました。
しかし、その頃には空が暗くなっていて、写真が撮れませんでした。
従って、完成後をお見せする事ができません。

町田市鶴川の、鶴川街道沿い、鶴川二小入口交差点にこのお店はあります。
通りがかった方、あるいはお近くの方、写真を撮られたらメールでお送り下さい。
そして、このお店でお買い物を。
薬屋さんなんです。