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2006年01月31日

自販機さんのお着物

今日の施工です。
寒い季節には、温かい缶コーヒーが恋しい。
真夏の炎天下では、冷たいコーラが命を助ける。

自動販売機1

街中で気軽に缶飲料を買えるのは自動販売機が、暑さや寒さにめげずにちゃんと立っていてくれるから。
でも、真夏の太陽や真冬の冷たい風の中で自販機達は、冷やしたり温めたり、たくさんの電気を使って頑張ってます。
なので、「着物」を着せてあげましょう。
今日は、自販機のテントの生地張替でした。
テントで覆う事で真夏の冷却用消費電力量を少なく出来ます。

自動販売機2

雨の時、買い求めるお客さんの手元を雨から守ります。
道端に自販機だけ立っている様な場合、テントの着物をまとっていると、車の運転手さん達に見つけてもらいやすくなります。

自動販売機を、お店や自宅に設置している皆さん!
電気料の負担を下げられれば、それだけ1本あたりの利益が大きくなります。
目立つ事でお客さんも増える。
そして、省エネに繋がって地球温暖化阻止に貢献できる。
鳴海テントにご相談下さい。
あなたの自販機にぴったりフィットの「着物」をお仕立申し上げます。

2006年01月30日

道具2(高周波ウエルダー)

縫製関係の道具シリーズです。
高周波ウエルダーと呼ばれているこの道具も、現在のテント屋には必須アイテム。
巾90cm又は100cmなどの生地を繋いで、大きな一枚の布にする為の道具です。
弊社のは旧式機ですが、現在はコンピューターで制御するタイプになりつつあります。

高周波ウエルダー

高周波というのは、周波数の高い電波の事。
電子レンジと同じ原理で加熱して接着する仕組みです。
多くのテント生地・シート生地は、表面が「ポリ塩化ビニール(PVC)」で覆われています。
「ポリ塩化ビニール(PVC)」は、熱可塑性という特性(熱を加えると柔らかくなる)を持っているので、加熱して圧力を加えると、お互いが融合してくっつくのです。
この道具は、加熱に「高周波」を使い、加圧は油圧シリンダで行っています。
他に、加熱を温風や熱ゴテで行う道具も有り、そちらは「ライスター」と呼ばれています。
昔は、この熱溶着の技術が無く、全て糸で縫う「ミシン縫製」で巾つなぎもしていました。
その場合、どうしても糸穴からの「漏水」があるので、縫製後に糸穴の「目止め処理」を行わなくてはなりませんでした。
熱溶着は、テント・シートの「耐水・防水性能」を高める上で重要な技術だったのです。

2006年01月29日

豆皿と猪口

大学時代の友人が、陶芸家となりイギリスで修行をしていた。
先日、帰国展が目白で行われたので出かけた。
作品の中から、角皿と猪口を選んで購入。

豆皿と猪口

豆の絵柄は、友人が渡英前に金沢で作陶していた頃からのモチーフ。
なんか懐かしくて手にとった。
猪口にも目が止まり、二つを並べて思案した挙げ句に両方とも買ってしまった。
思案したのは、こんな使い方が頭に浮かんだから。

豆皿に蕎麦

本来の用途とは違うかもしれないが、展示されている時から「蕎麦」が似合いそうだと思った。
案の定、良く似合っていると私は思う。

テント屋の仕事も、店舗や住まいで使っていただいて「なんぼ」のモノ。
もしかしたら、今まで思い付かなかった使い方も有るかもしれない。
たぶん、テント屋本人には考えも付かない新しい使い方が何処かにある。
そんな使い方、教えて下さい。
こうなら良いな、こんな事できないかな、というご相談は
鳴海テントが承ります。

2006年01月28日

ダンプトラックの翼

縫製品の例です。
加工したての品、納品寸前の写真です。
で、用途は?

dumpwing.jpg

タイトルの「翼」って何だ?
今度、道を走る「ダンプ」をよく見て下さい。
荷台の両側に細長い枠というか蓋と言うか、そんな物が付いています。
「アオリ」と呼びますが、本来の荷台に付いている鉄製の「アオリ」の上に、こんなシートを張り込んだ「アオリ」が付いています。
これは優れもので、運転席のスイッチ操作によって、まるて翼のように開閉します。
「電動アオリ」とか「パタパタ」と呼んでいます。
砂利や砂を積んだら、シートを掛けなければいけないのですが、背の高いダンプの荷台で大きなシートを掛けたりはずしたりは大変な事。
それで、この電動アオリが出来た様です。
今回、まとめて10台分のご注文でした。
写真は左右セットの1台分。
10台だと、1m巾の生地で70m近く使います。
とても丈夫な「ポリエステル帆布」という素材です。
「シート倉庫(テント倉庫)」でも使う汎用性の高い素材です。

組合合同新年会

昨日(27日)さいたま市の大宮駅東口にある「山家」にて
埼玉県テントシート工業組合の新年会が同組合青年部と合同で行われました。
仕事談義や、趣味談義に花が咲き、ついつい遅くまで呑んでしまいました。
その為、昨日のエントリーが出来ませんでした。反省。
でも、今日は二日酔いも無く元気に朝を迎えています。

昨夜は二次会、三次会で業界若手で仕事談義に没頭。
新たな考え方や商品ラインナップの礎をしっかりいただきました。
今後、上手に芽吹かせて育てられれば良いなぁ、と
紹興酒に酔いながら考えました。

さあ、がんばろうっと。

2006年01月26日

ガラスに装飾

今日の施工です。
東京練馬区、大泉学園駅近くの美容室です。
ガラスに装飾を施しました。

ガラスに装飾

大きな透明一枚ガラスに、すりガラス状の模様を入れました。
ガラス一面にエッチングやサンドブラストで彫ったのかって?
いいえ違います。貼ると、すりガラスっぽくなるフィルムで行いました。
普段は看板などの文字を切り出すカッティングプロッタを使い、模様のパターンを切り出したのです。
それを現場でガラスに貼り込んで完成。
一見では「タペガラス」の様。
でも、コストは天と地の差があります。
それに、飽きたら剥がして別のパターンに変えられます。
ガラスを彫り込んじゃうと、ガラス全部を取り替えなきゃいけません。

一般住宅でも、透明なガラスに貼るだけですりガラスになるので
防犯やプライバシー保護のために使っても良いのではないでしょうか?
自分で好きな模様を切り抜いてみたら楽しいでしょう。
下絵をフィルムに貼って、カッターナイフで切り抜くのです。
少し技術とコツが必要ですが・・・・・・。
フィルムは複数のメーカーから多くの「柄」が売り出されています。
詳しい事は鳴海テントへご相談下さい。
材料手配から加工・施工まで承ります。

2006年01月25日

テントは丸いのがお得意

パチンコ屋さんの裏口です。
上のオレンジ色の看板更新に合わせてテントを施工しました。
このテントも「シャッターボックス隠し」です。

HEIWA

でも、以前の例とは違い、曲面を持った形状です。
この曲面がキャンバス=布で作るテントの強みでありお得意な事なんです。
丸いと柔らかくて暖かい雰囲気を作ります。
こんな丸くてピンとしたフォルムは「Canopy=キャノピー」という名称がぴったりでしょ。

2006年01月24日

道具1(工業用ミシン)

テント屋の一番基本の道具はミシンでしょう。
ミシン1台で独立開業した方が多いはず。
弊社もその中の一社です。

ミシン

工業用ミシンです。
結構古くて30〜40年物でしょうか。
ミシンメーカーとしてはマイナーなMITSUBISHI製です。
上下送りといって、布を送る仕組みが上下に付いています。
家庭用ミシンは、下にだけギザギザな板が有って、それが前後に動いて布を送りますが、これは上下で挟んで送る仕組みです。
厚くて重いテント生地やシート生地を縫う為です。
このミシンを使い、上下二本の糸で様々な形を生み出します。
不可能な形は、ほとんど有りません。
それがテント屋の誇りであり強みです。

2006年01月23日

張替時には掃除します

過去の施工です。
店舗の改装で、可動オーニングの生地張替をしました。
完成後の正面写真です。

春日部なか卯01

紺色が和風テイストのファサードに合ってます。
裏から覗くとこんな風

春日部なか卯02

アルミのフレームが真っ白で綺麗でしょう。
生地の張替の時には、洗剤でフレームも掃除します。
長年のホコリが、厚みを持って溜まっている事も有ります。
生地を新しくするのが張替ですが、同時にフレームも美しく蘇ります。

このお店は、隣町(行政合併で隣町になった)のお馴染み牛丼チェーン店
つい最近のアメリカ産牛肉の問題で、牛丼界の全面復活は遠のいたようです。
この間、結構長期間こういうお店で牛丼は食べていないです。
でも、大丈夫ですね。そんなもんでしょうか。
ちなみにこのチェーン店は「親子丼」や「うどん」も美味しいです。

2006年01月22日

暖かい話題

昨日は大雪、今日は晴れたけど明日は厳しい冷え込みとの予報
話題だけでも暖かいモノを

ヤシの実ジュースです。
とってもほのかな味は、美味しいのか美味しくないのか微妙。
写真の時は暑くて喉が渇いていたので、美味しく感じて一人で一個全部飲み干しました。
それでも物足りなく、実の内側の白い果実?を食べようと石で叩き割って口に運びました。
でも、あれってマズイものなんですね、お店の人からも「やめとけ」って言われたんですけど。

このヤシ殻を蒸し焼きにして炭にすれば「活性炭」ですが、実のまわりの「毛」を布にする事はできないのでしょうか?
ケナフの繊維で作った生地は話題になっていますが、ヤシの実生地ってどうなんだろう?
何処かの繊維メーカーで研究しているのだろうか。
生地が製品化されるなら「ヤシの実テント」と銘打って売り出しますよ。
ざっくり編んだ生地でインテリア用のテントが作れそうな気がします。

少し暖かい雰囲気になりました?

2006年01月21日

積雪時の注意

今日の「さいたま市」は、約15センチの積雪でした。
関東の平野部では「大雪」
土曜日なので混乱が少なくて幸いでした.
写真は弊社店頭のアーチ型テントに積もった雪です。

snowview.jpg

お店や住宅のテントをお使いの上で、積雪時にご注意いただきたい点。

まず、固定式のテントの場合。
傾斜が急なサイン兼用のデザインテントの場合は、雪が厚く積もる事は有りません。
しかし、水分が多く粘度の高い関東の雪は、生地表面にこびり付く事が有ります。
夜に気温が下がると凍り付き、翌朝それが落下する可能性がありますのでご注意下さい。
傾斜が緩いヒサシ型テントの場合は、雪はテントの上に積もります。
しかし、今日の積雪程度なら、ちゃんと設計されて施工されている場合は心配有りません。
明日、太陽が出ればすぐに溶けてしまいます、無理に雪を落そうとしないで下さい。
下から棒状のもので突いたりすると生地を痛めてしまう事が有ります。

可動式テントの場合
原則として、雪が降る場合は生地を繰り出さないでいただきたいのです。
フレームでしっかり支える固定式と異なり、積雪の加重をかけてはいけないのです。
しかし、積もってしまった場合は、雪が生地に付着したまま巻取る事は厳禁です。
特に電動式の場合、雪で巻き取り径が大きくなるのでモーターへの負荷が大きくなります。
また、回転数でリミット設定をしているので、巻き切ってもモーターが止まらなくなります。
モーターには「過熱遮断装置」が内蔵されていて、焼き切れる前に電源を切りモーターを保護する設計になっていますが、ギアやシャフトにも負荷がかかってしまいます。
手動式でも、同様にウインチに負荷がかかります。
ただし、雪が降り続く場合は積雪の重量に生地が耐えられなくなり、伸びてしまいます。
その場合は、面積の広い物で雪をたたき落としたり、かき落した上で目で見ながらスイッチを操作して巻取って下さい。(手動も同様です)
天候が回復したら、生地を出し充分に乾燥させて改めて巻き込んで下さい。

そして、万が一不具合が生じたら
鳴海テントにご連絡下さい。
復旧や修理・交換を承ります。

2006年01月20日

怪我をしない様に

今日は作業途中の写真です。
この仕事場は同業の仲間の作業場です。
弊社で直接には加工・施工をしないのですが、段取りや手配で絡んでいる仕事です。
ギザギザの山型ウレタンが見えますが、これは何になるのでしょう?

ラバーフェンス

タイトルが大きなヒントです。
実は、これは野球場の外野フェンスに設置する「ラバーフェンス」です。
設置するのはプロ野球横浜ベイスターズの本拠地、横浜スタジアムです。
今までのラバーフェンスが堅いのと、あのモンスターフェンスの下半分しか設置されていないのを改善する為に、新しい構造のラバーフェンスの設置となったのです。
オフシーズン中に完了しなければならないので今月中が加工のリミットになってます。
来月中旬には現場での設置工事も終わり、居残りキャンプ組が使うのだと思います。
施工現場も入る事ができたら、写真をアップしますが、完成品はシーズン開始後TV中継で見られますが、加工途中はなかなか見られませんよ。
このサイトにアクセスしていただいた方の特権です(笑)

2006年01月19日

街角で見つけた6

「街角で見つけた」では、街の綺麗でオシャレで面白いテントや看板などをご紹介。
弊社施工ではないのが残念ですが、皆様のご参考になれば幸いです。
キャンバスで創る素敵な空間を御覧下さい。

今度は「工場で見つけた」です。
昨年9月に見学したシート屋さんの工場です。

ウイング車

組み立てられているのは、大型トラックの荷台に架装される「ウイング幌」
フォークリフトでの荷役の為に、トラックの両側がバカッと上にハネ上がるのが「ウイングゲート」です。
アルミパネルが張られる事が多く、高速道路などでお馴染みではないでしょうか。
アルミパネルの代わりに「キャンバス=帆布」を張った物を「ウイング幌」と呼びます。
写真は「キャンバス=帆布」が張られる前のフレームの姿。
「ウイング幌」の利点は、アルミパネルより軽いので積載量を多く取れると言う事。
特に、このシート屋さんの製品はバネの力を利用した「手動式」
今では、海外での生産や納品も有るそうです。

弊社では、このような「ウイング幌」をフレームから作る事はできません
しかし、「ウイング幌」の生地張替は扱います。
他に、平積みトラックのシート等、車両用製品もお客様の使い勝手に沿った「フルオーダー」を承っております。
運送屋さん、物販業さんなどからのご用命お待ちしています。


2006年01月18日

動く可動式オーニング(動画)

「動く可動式オーニング」って当たり前なんですが、動画です。
とにかく再生してみて下さい。


屋内のスイッチを押すと、キャンバスが繰り出されて太陽を隠してくれます。
また押すと今度は巻取ってくれます。
部屋の中から見ているシーンも有って、可動式オーニングの動作が分かっていただけると思います。

2006年01月17日

ベンチャーフェアJAPAN2006に行った

東京国際フォーラムで19日まで開催中。

bfj2006

初日の今日行って来ました。
生地に関する事で、出展している企業にとある実験をお願いしていて、その結果も展示されると言うのでいの一番に見に行きました。
何の実験かは、将来ウチの「新商品」としてご紹介するかもしれないので、それまで秘密です。が、実験結果は予想以上に良く、非常に嬉しいです。
それはともかく他にも興味をそそられる技術や品物が多くて時間が足りませんでした。
会場内は「撮影禁止」だったので写真は有りませんが興味を持った物をご紹介。

『シンメトリーボルト」
ちょっと専門的ですが、絶対緩まないダブルナット用ボルト。
同業者の方ならダブルナットはご存じと思います。
振動等でナットが緩まない様に二個掛ける事ですが、このボルトは「右ねじナット」と「左ねじナット」を一本のボルトに掛けるのです。
回転方向が異なるナットなので、お互いぶつかって緩まないって事。

他には
「イルカ印のつまずきにくく、ぬげないスリッパ」
なんて事ない仕組みなんですが、履いてみるとフィット感あって安心感あります。
高齢者や体の不自由な方には良い品ではないでしょうか。

会場には、異業種間で連携を取りたい企業(弊社もその中の一社)や、魅力有る投資先を探しているベンチャーキャピタルの方々などで初日から大盛況。

弊社も、ベンチャーキャピタルから投資してもらえる様な、研究開発型なテント屋を目指して頑張ろうと思います。

2006年01月16日

街角で見つけた5

「街角で見つけた」では、街の綺麗でオシャレで面白いテントや看板などをご紹介。
弊社施工ではないのが残念ですが、皆様のご参考になれば幸いです。
キャンバスで創る素敵な空間を御覧下さい。

totobag.jpg

ここ数年前から「テント生地」で作ったバッグが流行りとの事。
近くの店「LOFT」に行ってみたら、それらしきバッグが有りました。
確かに「テント生地のような生地」で作られてます。
写真の品は違いますが、この分野でのトップブランドは京都の「一澤帆布」
私達と同業ですが、「袋物出身」
テント屋は、この「袋物」以外に「馬具出身」「船舶品出身」などの系統があるようです。
弊社は、元々が(師匠筋が)東京京橋のテント屋なので、「袋物」か「船舶」でしょう。
昔、自動車販売店が車のナンバープレートを何枚も入れて運ぶ為にと、頑丈なバッグを作った事があります。
もう30年近く前ですが、現在、弊社でそのバッグを「工具入れ」として現役で使っています。

話がそれました。
バッグは、最近ではハンドメイドで楽しむ方も多いようで
「東急ハンズ」では、バッグ用素材としてアメリカ製の「テント生地」が販売されているそうです。
カラフルで丈夫なところが受けている様です。
外国製の生地にはストライプ柄に良いものが多く、よりファッション性が強いのでバッグや小物に使える生地が多いのかもしれません。

2006年01月15日

フレームレスのテント

少し前の施工です。

浦和の釜飯屋

さいたま市浦和にある「釜飯屋」のエントランスです。
両サイドの独創的な装飾に挟まれて、ちょこんと付いたテントです。
このテントは、普通の固定テントの様にフレームで形を作って被せたのではないのです。
ちょっと見ると「巻上げテント」の様にも見える。
でも、固定式なんです。
なのに生地の左右両端は切りっぱなしになっています。
しくみは、壁に一本金物を取り付けて生地を固定します。
先端のパイプとの間は生地だけです。
ただ、先端のパイプを保持するのに、壁から差し出す形状のブラケットを使っています。
正確に言うと「フレームレス」ではないのですが、「箱」形状ではない軽い感じの固定式テントの例として示してみました。
小規模ならば充分な構造です。

2006年01月14日

街角で見つけた4

「街角で見つけた」では、街の綺麗でオシャレで面白いテントや看板などをご紹介。
弊社施工ではないのが残念ですが、皆様のご参考になれば幸いです。
キャンバスで創る素敵な空間を御覧下さい。

仕事の打ち合わせに向かう途中の「環八」で。
運転席から撮りました。

信号待ちで止まっていたら、横の建物の壁に四角いパターンが並んでいた。
よく見るとパイプで組んだ四角いフレームに生地がロープで編まれて固定されている。
まさに「テント」の構造。しかし雨除けでも日除けでもない。
共同住宅のようだが、この四角い生地の向こう側がなんなのか、車窓からでは判断しかねた。
雨も太陽も除けないこの「テント」の機能は?

おそらく「視線除け」だろう。
今回「テント」の幅広い機能を示す良い例を見つけてしまいました。
住宅のアルミベランダでも、同じ様に「視線除け」として施工した経験が有ります。
でも、こうやって整然と並んでいると「機能美」も感じます。感じませんか?
ところで

写真の右下隅の塀。
これ、たぶん「落描き」ですよね。
最近、あまり目にしなくなって居る様な気がします。
これも、目視の時は気が付かなかったけど、改めて見てみつけました。
決して誉められる行為では無いけど、中には高い芸術性を感じる「作品」もある。
溢れかえる「才能」を、充分に発揮できる場が有れば良いのだろうけど。
でも、「ここなら描いてもいいよ」って所には描きたくないんだろうなぁ
難しい問題だね。

2006年01月13日

伝統的レタリング=手描き文字

刷毛を使っての作業
屋形テント(集会用テント)天幕への文字入れです。
店舗のテントは、マーキングフィルムの貼付けで行いますが
屋形テントの天幕はたたむ事が多いので、昔ながらのペイント書きです。
普段は天幕メーカーに入れてもらいますが、今回よんどころない事情で
自社作業となりました。

マーキングフィルム用プロッターのペン出力で原寸原稿を作り、天幕に輪郭線を転写します。
文字職人は一発描きでやりますが、指定書体でもあるので私は転写の道を選びました。

ペイント開始です。
使うのは「テントカラー」という専用塗料です。
軟質塩ビの可塑剤の関係で普通の塗料では癒着等が起こりやすく問題有りなのです。

描き進めます。
輪郭線が転写されているので、その中を「塗り絵」の様に潰していきます。
でも、エッジは刷毛遣いで出来るだけシャープに仕上げようと奮闘しています。

ようやく完成です。
まあまあの出来と自画自賛です。
このあと充分に乾燥させるため、このままにしておきます。
明後日の日曜日に「防災訓練」で初披露となる予定です。
なんとか明日の納品に間に合いそうです。

多くの作業を機械に任せてしまう昨今ですが、もし機械が壊れたら?もし停電が続いたら?
そんな時の為に、「手仕事」の技術も維持しようと思っています。
災害や争乱時に、たよりになるのは「手」の技術だと思います。

2006年01月12日

2階の窓に取り付けました

昨日の宮城県での施工です。
工場内で準備したテントが、建物に付いて機能発揮です。

見えている窓は、このお宅の2階にあるリビングルームの窓。
上の窓は、サッシの下端にやっと手が届く程の高さ。
とても明るく暖かいリビングルームですが、夏の直射日光による暑さを避けるために可動式オーニングの設置となりました。
だたし、今は冬。
特に今年の冬は寒いので、そんな寒い日には

キャンバスを巻取ってしまって、高く広い窓から暖かな太陽が目一杯リビングルームに差し込みます。

写真左側に防雨ボックスが有り、電気のケーブルが建物の中に入っています。
そうです、この可動式オーニングは電動仕様です。
背の高い窓の上、窓の外には足場は有りません。
なので、電動式でないと操作できません。
建物建築当初から、電動テントの設置を計画していたので、室内にあるスイッチまでの配線は
あらかじめ壁内に施工済みでした。
外壁に余計な配線が無いのでスッキリ仕上がります。

新築時、早い段階での検討が大切です。
電気工事士の資格を持ったスタッフの居る
鳴海テントへ
ご相談下さい。
新築のお住まいに、美しい壁を美しいままで電動テントを設置できます。

2006年01月10日

取付準備中

住宅用可動式オーニングの取付前の姿

工場内で、準備をした姿です。
3列で置いてあるうち、真ん中が本体。
天地を逆さまに置いてあるので、アームの納まり方が分かります。
向かって右側が、建物外壁と巻き取りパイプの隙間の雨を避ける「ヒサシ」
「上ケース」と呼びます。
左側が取付用のベースプレート。
建物の構造材に合わせてボルト穴をあけてあります。
本体の間口と同じ長さを用意したので、2×4(ツーバイフォー)構造の住宅でも
スタッド(壁パネルの中桟)に固定できるので、特別な壁面補強が不要です。
さて、

この機材は、遠く宮城県の現場に施工します。
出来る限り工場内で準備して、現場での作業を極力最少にする様に心がけています。
今回の場合、取付位置が高いので高所作業車利用になりますが、本体の取付は3時間程度で完了の予定です。
店舗にしても、住宅にしても、現場での作業を手数を少なく短時間にした方が、事故やトラブルを少なく出来ると思っています。
工事に伴うお客さんの負担も、それだけ軽減できると考えてます。
その分、出発前の準備に力を入れています。
だから、現場での作業時間が短いからといって、「ちゃんとやってないんじゃないの?」と思わないで下さいね。
「段取り8分(8割)」(作業や工事はその八割を準備に使うのが良い仕事)と言われるのです。

2006年01月09日

街角で見つけた3

「街角で見つけた」では、街の綺麗でオシャレで面白いテントや看板などをご紹介。
弊社施工ではないのが残念ですが、皆様のご参考になれば幸いです。
キャンバスで創る素敵な空間を御覧下さい。

今回は、街角じゃなくテレビの中で

現在放送中のNHK朝ドラ「風のハルカ」
劇中で、主人公やその周辺の人々が何かに付けて集まる店
「たこ焼き タコばあば」の入口に
「たこ」のテントが付いている。
しかも、中に照明を仕込んで、縁にはテープライトまで貼っている。
とてもコテコテな「大阪的」テントだと思います。
この他に「風のハルカ」では

MEGUMI扮する「亜矢」や職場の先輩「深田」と
主人公「ハルカ」が一緒に良くランチする店にも
入口のテラス部分にテントが付いています。
ただ、こちらは少しくたびれた生地で、「そろそろ張り替えませんか?」って
営業に行きたくなる様な代物。
しかも、この店が道路から下って入る「半地下」の様な店なのに
テントの軒が低く、階段を下りて来た人の頭が今にもぶつかりそう。
ドラマ見ててもそんな所に目がいってしまうのは「職業病」でしょうか。

「タコばあば」の様な「現物看板的テント」だって作れますよ。
「イカじいじ」でも作りましょか?(大阪名物イカ焼きって食べ物もあるさかい)

そんなご相談も
鳴海テントへ

2006年01月08日

テント?看板に見えるけどなぁ

過去の施工例から
東京の西東京市にある美容室の店頭です。
旧保谷市地内で「東町商栄会」という看板が見えます。
このお店に3枚横に並んでいるモノがあります。
さあ、これは何でしょう。

看板と答えた方、おめでとうございます、正解です。
テントと答えた方、おめでとうございます、正解です。
ん?正解が二つですか?
どういうこと?

この物件は、機能面から言うと「看板」です。
写真でも分かるかもしれませんが、雨除けにはマッタクなりません。
天井が壁まで届いていませんから雨は入り放題です。
日除けとしてはどうでしょう?
下端が建物の軒とほぼ同じ高さですから出来る日陰は、ほとんど無いですね。
じゃあ結論は「看板」って事ですね。

ちょ〜っと待った!

これ、素材は柔らかいコットン調のテント生地なんです。
近寄ってみると「織り目」がハッキリ見える「織物」で出来ています。
スチールパイプでフレームを作り、生地を裏側まで廻してロープでテンションを掛けてます。
構造面では完全に「テント」です。
堅い材料では出す事のできない、柔らかな雰囲気を持つ「看板」
私はこのタイプを「平面型サインテント」と呼ぶ様にしています。
あくまでもサイン機能のみに特化した「テント」と定義します。
なんてったって私は「テント屋」ですから。

サイン(看板)の事でも
鳴海テントへ
ご相談下さい。看板屋さんじゃ思い付かない方法もたくさん有りますよ。

2006年01月07日

大先輩テント屋さんのブログ

大先輩のお仕事で紹介した先輩同業者さんの社長ブログの更新が最近盛ん。
右下の「リンク」でもNewの3文字が踊っている。
さては、この「CANVAS&AWNING Cafe」のオープンに触発されたな。
しかし、ウチとは比べ物にならないほど手広く展開されているテント屋さんなので、胸を借りるつもりで頑張らねば。
幸いな事に先方は大阪だし・・・・。
いやいや、この業界もボーダーレス、グローバル化。
「シマ」の商いで安堵してはいられないんだった。
大阪なにするものぞ!

2006年01月06日

隠す事も一つの造形

過去の施工例です。
東京の自由が丘にあるお店です。
半地下式の店舗ですが、横一線のテントがファサード(店頭)を引き締めます。

ロゴも明快に真ん中に入っているのでスッキリしています。
コットン調の生地を使っているので、落ち着いた深いミドリが良い印象を与えてくれます。
実は、このテント「ある物」を包み込んでいるのです。
その「ある物」とは

これが施工前の姿です。
ちょっと車や人が邪魔ですが、施工後の写真でテントが有る位置には、真っ黒なシャッターボックスがあります。
曲面形状のつや消し黒のボックスで、決してみっともない存在ではないと思うのですが、お店の雰囲気には合わなかったのでしょう。
と、言ってもシャッターを取ってしまうわけにはいきません。
お店をアピールするサインも欲しいし。
そこで、パイプフレーム構造の「固定式テント」の登場です。
実際、このテントはシャッターボックスを包むだけの寸法なので、特段、雨除けとか日除けの機能は有しません。
とにかくシャッターボックスを隠して、お店のイメージを創るのが役割です。

どうですか?
「隠す」事で新たな空間とイメージが創られていると思いません?
そんな事を、短時間で経済的に出来るのが「テント屋」の仕事です。
でも、お肌の荒れを隠してイメージチェンジするのは「テント屋」の仕事じゃありません。
あしからず。
その方面の事もご紹介できますよ、そこの「お嬢さん」(みのもんたさん、早いご回復を祈ります)

お店のイメージチェンジを素早く、経済的にしたい時
鳴海テントへ
ご相談下さい

2006年01月05日

屋形テント2

昨日に続き「屋形テント」について
昨日の写真の、テントの柱部分をクローズアップすると

下の方に丸いモノが付いています。
これは鉄の鋳物(鋳鉄)でできています。
「オモリ」です。英語では「ウエイト」
屋形テントを設営する時は、柱の底にある丸いプレートの穴に「ペグ(杭)」を打ち込んで地面に固定します。
出来る事なら柱から少し離れた所にもペグを打ち、「控綱」を張ってもらうのがベストです。
これは風への対策。
比較的細いパイプでできているフレームなので、大きな面積の「天幕」が風をはらむと飛んでしまいます。
実際、数年前に小学校の運動会で突風にあおられた屋形テントが舞い上がり、ケガ人が出た事故もありました。

ペグを打てる「土」の上なら良いのですが、舗装面では打てません。
ペグでの固定の代わりをするのが「テントウエイト」です。
写真の品は一個で20Kgあります。
標準として柱1本に20Kgのウエイトを使います。
この鋳鉄製の他に、樹脂製で水を入れて使うタイプも有りますが、私は鋳鉄タイプがお勧めです。
なぜかと言うと

1、鋳鉄製の方が小さい=使用時に邪魔にならない。&保管時にかさばらない。
2、水入れタイプは、水を一個に付き20リットルの用意が必要=蛇口から設営場所に運ぶ必要有り
3、2個3個と重ねて使う事が出来る=風が特に強い場合40Kgとか60Kgにするのも可

ただし欠点
1、最初から重い=台車や手押し一輪車(ネコ)で運べば解決
2、腰をかがめるとぎっくり腰になるかも=ちゃんと腰を落して持ち上げれば解決
3、小さいので物置き等で何かの下敷きになって発見されない=日頃の整理整頓が身を助けます

鋳鉄タイプは、半分の重さの品物もあります。
運動会やお祭り等で屋形テントを設営する時は、充分な風対策を行って下さい。
屋形テントの品選びや、設営時のご相談は
鳴海テント
あんな事もこんな事、そんな事までお応えします。

2006年01月04日

屋形テント

運動会などでこのような形のテントを見かける事が有ると思います。
業界内では「屋形(やがた)テント」と呼びます。
「屋形船」は「やかたぶね」ですが、こちらは濁った発音で「やがた」です。

ご注文をいただく時は「あの〜よく運動会で使っている白い三角形の・・・」とか、「ほらほら、自治会で持ってるやつ」とのご指名をいただく事が有ります。
この機会に「やがたてんと」とおぼえて下さいね。そしてご用命は鳴海テントまで。

さて、写真は年末大売り出し中の「スーパーマーケット」です。
過去に納品した「屋形テント」が店頭で臨時売り場として活躍しています。
写真奥の背が高く大きい方が、3.6m×5.4mのサイズで「2間×3間」(にけんさんげん)と呼びます。
手前の小さい方は、2.7m×3.6mのサイズで「1.5間×2間」(くしゃくにけん)と呼びます。
ちょっと変じゃないですか?
「2間×3間」が(にけんさんげん)は良いとして、「1.5間×2間」が(くしゃくにけん)とは?
これは尺貫法での呼び方。1間=1.8mとして、3.6m=2間(にけん)。納得ですか?
では、(くしゃく)は?
2.7m=1.5間は良いでしょう、で、1間=6尺なので、1.5間=9尺(きゅうしゃく=くしゃく)
なので、「2.7m×3.6m」が(くしゃくにけん)なんです。
これも憶えておいて下さい。

尺貫法がピンとこないお客さまには「2間×3間」を「6本足」、を「4本足」と確認しています。
他に6本足で「2間×4間」もあるのですが、多く流通しているのが(使われているのが)
「2間×3間」と「1.5間×2間」の2サイズなのです。
他には大きい方では「3間×4間」「3間×5間」、小さい方では「1間×2間」などがあります。

「イベント用」「防災用」「店舗用」色々な場面で活躍します。
あなたの地域自治会、学校、職場、店舗にいかがでしょう。
ご用命お待ち致しております。

2006年01月03日

新年のご挨拶

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あけましておめでとうございます

昨年以上にサイトの更新に心がけ、より多く、より良い情報をお伝えいたします。
本年もよろしく御願い致します。

この冬は、非常に寒く、外で仕事をする身には堪えますが、「キャンバスで創る快適な空間」をお届けする為に頑張ります。
今日は、ご挨拶まで。
明日以降、新しい記事をアップして参ります。

ちなみに上の「賀正」は自筆です。おそまつさま。